昨今「働き方改革」の一環として企業では
ノー残業デーを設定したり、有給取得取得を推進するようになりました。
それ自体は悪いことではないと思うのですが
「残業を減らすこと」や「有給を取らせること」が
企業の目標になってしまっていて
本来の目的とはなんだかズレを感じるねと
昨年くらいから夫と会話することが多くなりました。
例えば残業を減らすために、会社で行われたひとつが
「残業時間分は代休を取るように」という指示。
残業時間を減らす本来の目的が
働きすぎ(過労死)を防止することであるのなら
「代休」ではなく「有給(年休)」でも良いはずですよね。
社員がこうして代休を取れば
会社は残業時間分の労働賃金を払わなくてよくなるので
会社としては人件費の削減になりますが
社員は忙しいから残業したのに、残業代をもらえない。
さらに、時には代休を取るために結局サービス残業を重ね
そして有給がなかなか取れない…という悪循環も。
たしかに一部には、明らかに仕事の効率が悪くダラダラと会社に残って
残業時間を稼いでいる人もいるかもしれません。
そういった人たちも含め、従業員全体の残業時間が減ったならば
その分のお金の一部でも従業員に給与アップやボーナス等の形で
還元するというような仕組みにしなければ
社員のモチベーションは下がるばかりで
根本的な解決には繋がらないのではないかなと思っています。
また政府は「副業」や「兼業」なども推奨していますが
副業をするということは、働いている合計時間は
結局残業をしているときと、変わらないか、それ以上になるような…。
過労死防止の観点から言えば本末転倒です。
他にも政府が推奨していることといえば
定年後も仕事をすることだったり、共働きだったり…。
推奨されていても強制ではないのであくまで自由だけど
それが「当たり前」というように世論を後押しするような
マスメディアや政策はどうなのか?と思ってしまいます。
共働きをしている人だって
みんながみんな共働きをしたくてしているとは限らないし
専業主婦をしている人だって
働きたいけど働けない事情がある人もいるはず。
また社会で活躍しつづけたいという人もいれば
家族との時間を何よりも優先したいという人もいるはずで
価値観も事情も人それぞれですよね。
実際問題として少子高齢化がすすんでいる日本では
「働ける人には働いてほしい」というのが政府の本音だと思いますが
半ば強引な残業削減だったり、制度が十分に整っていない中での共働きの推奨は
ますます少子化を招くのではないかと思ってしまいます。
ちなみに私は週に数時間だけ働いていますが
社会でバリバリ働くよりも、家事をしているほうが好きだし
収入に見合った、身の丈に合った生活をすれば良いという価値観な上に
子育てもしていないので、政府が目指している理想からは
きっと大きく外れていると思います。
そんな働き方改革が夫の会社でも強力に進み始めたこともあり
夫は専門業務型裁量労働制が適用される会社へ転職をしました。
転職をしようと決めたのは
以前から、持っている資格をより生かせる仕事がしたい
という気持ちがあったというのが、いちばん大きかったけれど
転職活動のきっかけのひとつになったのは
間違いなく、この何か腑に落ちない「働き改革」でした。
裁量労働制ではあらかじめ見込まれた残業手当分を含んだ
月給(休日勤務、深夜勤務については別途手当が支給されます)なので
効率よく仕事を済ませれば早く帰れるなど
自分の裁量で、仕事の時間や進め方を決められるため
「代休うんぬん」という不条理なことがなくなりました。
さらに夫としては、もっている資格や知識を
以前よりも活かせ、やりがいを感じているので
試験や面接、引き継ぎなどなど、それなりに大変だったけど
転職して良かったと話しています。
そんなわけで、夫の財布や名刺入れなどを新調していたのは
実際にかなり使い込んで古くなっていたということもありましたが
心機一転の意味も込めてだったりも^^
40代の転職は、好条件で転職するのはなかなか難しいと聞きますが
夫はCMでもおなじみの「ビズリーチ」の転職エージェントを利用することで
効率的に自分が求める条件に合った転職先を見つけられました。
「ビズリーチ」の中にある「プレミアムプラン」は一定期間を過ぎると
有料になりますが、夫はお試し期間内に転職先が決まったので無料でした。
今の会社の「働き方改革」などに不満があって
やりたい仕事や、希望している条件等が明確な方にとっての転職は
ひとつの選択肢としておすすめです。
素敵で勉強になる家がいっぱい。
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