今回は、前回の「お宿の朝食編(白鷺の湯 能登 海舟(共立リゾート))」につづいて
「散歩編」になります。
朝食後、宿のチェックアウト(11時)まで時間があったので
宿から歩いて行ける距離にあり「能登の瑠璃光院」と呼ばれている
トップ画像の「青林寺」を目指して和倉温泉街の散歩に行ってきました。
シラサギのブロンズ像が目印の「湯元の広場」では
温泉卵が作られていたり、弁天崎源泉公園では「手湯」が楽しめたり
和倉温泉源泉発見のきっかけとなった大きな「亀岩」があったりと
ちょっと歩いただけで、温泉街らしさを味わえます。
道中、高速道路から見て気になっていた
カッコいい美しい光沢のある黒瓦も発見!
厚く釉薬が塗られ、高温で焼成されるのが特徴の
「能登瓦」と言うそうです。
ホテルから約10分くらいで、目的地の「青林寺」に到着。
青林寺には「和倉御便殿本殿」と呼ばれる
東宮殿下(後の大正天皇)を和倉に迎えるために、建設された休憩所があります。
「御便殿」は通常、使用後は維持が大変という理由などから
取り壊されるのだそうですが、こちらは取り壊されずに移築された
日本でも数えるほどしかない貴重な建物なんだそう。
SNS映えする「御便殿」で人気を集めている「青林寺」ですが
「御便殿」以外も素敵な雰囲気のあるお寺でした。
↑の右下の写真は和倉温泉の七つの名所にある七福神のひとつ「布袋さま」。
宿に用意されている用紙に七福神の輪郭彫りの輪郭を
七人揃えたら、和倉温泉旅館協同組合加盟の旅館宿泊で記念品をいただけるそうですよ~。
国登録有形文化財に指定された「御便殿本殿」↓
中に入ると、住職さんに「御便殿」の移築についての歴史や
造りなどについて解説していただけます。
なかなか興味深い話で、お話を聞くことで和室のしつらえの格式など
とても勉強になりました。
お話が終わったあとは、庭と御便殿が一体になってみえるリフレクション撮影
の仕方についても、丁寧にレクチャーしていただけます^^
↑の写真のテーブルの上にカメラを置いて撮った写真↓
まさに京都の瑠璃光院!美しい~!確かに映えます!
人を入れて撮るときは、どこに立つと良いか
ちゃんと立ち位置の印も付けられていて、そこに立って撮ったのが
トップ画像になります^^
「国登録有形文化財」にも指定されている、この建物の見どころは
随所にちりばめられた、格式の高い意匠。
木曽檜・秋田杉で設えられた部屋の中でも
いちばん目惹かれたのは、美しい「折上格天井(おりあげごうてんじょう)」。
これは格の高い仕様で、仏堂や書院造の上段の間や
身分の高い人が住む場所に使われるのだそう。
天井板に使われている樹木は栃の木。
虎斑(とらふ)の木目が見事で美しかったです。
他には、実際に大正天皇(当時は東宮殿下)がお使いになった備品も
展示されていました。
それにしても、こんな建物を皇族の方が休憩するだけのために作って
さらには壊してしまうなんて…当時は皇族の方が足を運ばれるということは
本当に一大イベントだったんですね。
ちなみに「和倉御便殿」は「本殿」と「供奉殿」の2棟に分かれて移築され
「供奉殿」のほうは「信行寺」さんに「信行寺書院」として現存しているそうです。
次回で最後「観光編」に続きます。
住まい方十人十色。
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