今回は、東海地方に住んでいる人なら
ほとんどの人が知っているだろう、栗を炊き上げて砂糖と合わせ茶巾で絞った
岐阜の銘菓「栗きんとん」の有名店の食べ比べ記録になります。
栗きんとんの老舗と言えば
「すや」「川上屋」
の2店と思っている方も多いと思いますが
実は、同じ音の名前でそれぞれ2つずつあるので
何が違うの?系列なの?と混乱している方も多いかも…。
ちなみに「すや」は
「すや」「恵那 寿や」
川上屋は
「中津川 川上屋」「恵那 川上屋」
という名前でそれぞれ存在しています。
「寿や」は、「すや」の娘さんと「すや」の職人さんが結婚して
のれん分けに近い形で独立してできたお店で
「すや」の本店が、中津川市にあるのに対し
「寿や」の本店は、恵那市にあります。
対しふたつの「川上屋」は、全くの別会社で
「恵那 川上屋」のほうは、もともとは洋菓子を中心に展開していたお店で
歴史的に「中津川 川上屋」のほうが古くからある和菓子屋さんです。
ということで、以下
個人的に好きな栗きんとん順に味のレビューをしていきたいと思います。
(「恵那 川上屋」は、直近で食べていないので記録なし)
ちなみに、今回はどの栗きんとんも、購入日の次の日に食べた感想です。
買った日に食べるのと次の日でしっとり感が変わってくるので
食べ比べるときは、この条件を合わせることも重要かなと思います^^
父の実家が恵那で寿やの近くということもあり
子どもの頃から大好きで、私にとっては
ずっと「栗きんとん」=「寿や」で、食べ慣れた味ということもありますが
大人になっていろいろなところの栗きんとんを食べても
やっぱり私のナンバーワン栗きんとんは「寿や」さんです。
「寿や」の栗きんとんの特徴は
水分が多めでしっとり滑らかでねっとり感のある舌触りであること。
この滑らかさは2日目のほうがよく分かります。
しっかり丁寧に練り上げ、ギュッと茶巾で絞られた栗きんとん。
しっとり滑らかな食感を求める方におすすめ。
「すや」の栗きんとんの特徴は
大き目の栗の粒が入っている食感で、「寿や」とくらべる水分は少な目で
しっとり感も控えめ。粒が大きい分、滑らかというよりは、ほくほく。
甘さは今回の中ではいちばん控えめで、栗本来の味わいを楽しみたい方におすすめ。
「名鉄百貨店」の栗きんとんの特徴は
箱を開けると、ビニール袋に入っていることと
原材料に「トレハロース」が使われている点ですね。
上記の2店の賞味期限は、デパートで購入すると
購入日の翌日までなのに対し
こちらはなんと!購入日を含め6日も賞味期限がありました。
ビニール袋に入れることで、外の空気に触れず水分量を保てるのだと思います。
3位にしたのは、トレハロース由来の甘みが感じられ
個人的には、なんか違うと感じてしまうから。
栗の粒は上記の2つよりも小さ目で、しっとり感はあるけれど
「寿や」のようなねっとりとした滑らかさまではいかない、滑らかさ。
こちらは、東海圏以外にも多くの販売店があり
賞味期限も長く、比較的手に入りやすいという点でおすすめです。
上記はあくまで私個人の好みと感想で
たぶん直近で食べ比べたり、よほどの栗きんとんマニアでなければ
ほとんど違いを感じられないと思いますが
「どんな違いがあるんだろう~」「どこの栗きんとんを買おうか迷う~」という方の
何か参考になれば幸いです^^
住まい方十人十色。
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